数奇草

四畳半に魅せられた理系学生の備忘録

第十三夜

僕がぷかぷか浮かぶ雲を眺めていると話しかけてきた人がいた。その人はあまりに暇すぎて時間つぶしにでもと釣りに来ていたらしい。そう、僕はちょうど橋のたもとあたりで雲を眺めていたのである。 その人(仮にAさんとする)は昼間は街の中をパトロールする…

第十二夜

今日はあまり書く気分じゃない。というのも先ほどふざけてどれほど不味い物が作れるのかと言うことを実験してしまい、その後遺症が残っているからだ。もちろん完食した。気分が最高に悪いです。

第十一夜

僕は人混みが苦手らしい。それは人の数が多いだけ処理する情報が多くなるからだ。 そんな僕に救いの手を伸ばす物がある、それは「秩序」であり「ルール」だ。ある程度型にはまった行動を相手がしてくれるのでその分予想も立てやすくなる。 しかし、世の中に…

第十夜

今日は知人のO氏と映画を観に行った。映画を観に行くなんて中学生の頃以来のことなので内心僕はかなりワクワクしていた。 映画のタイトルは「心が叫びたがってるんだ。」略してここさけだ。 主人公の女の子とそれを見守る少年に焦点が当てられていて、その…

第九夜

今まで喧嘩ばかりしてきたけどあの人と仲良くなりたい。 何を言っているんだ。あいつはすぐに裏切る姑息な奴らだ仲良くなる必要なんてこれっぽちもない。どうせ話したところであいつは悪人さ。 僕は今まで通り自分からは殴り返さないよ、まぁさすがに殴られ…

第八夜

人間、誰しも不調な日はあるものだ。しかしそれにしても最近の僕はあまりにも不調すぎると思う。生命の維持には欠かせない食に対する意欲さえ失われている始末だ。 それならばと充電するために1日部屋に引きこもってみても肩が凝って仕方がない。座りすぎで…

第七夜

何もしたくない日は引きこもるに限る。全ての予定を無に帰し、自分は孤独に机の前の椅子に座る。 そして、特にすることもないからしばし空想の世界へ旅にでる。 そこには喜怒哀楽があり醜さや美しさ全てをひっくるめて成り立っている。 そこは現実のように…

第六夜

赤い水滴が果物ナイフからしたたり落ちている。目の前には首筋から大量の赤い液体をまき散らして倒れている人がいた。その顔は苦悶で醜くゆがんでおり彼の最期の憎しみや悲しみを表しているように感じた。 ここまでは計画通りだった。ここにくるまでありとあ…

第五夜

昨日は決壊したダムのように鼻水を排出していた鼻が今日は調子がよかった。生まれて初めて花粉症にでもなったのかと思ったがどうやら思い過ごしだったようだ。 じつは今日は僕の誕生日であった。例年は身内からの祝いしかないのだが今日はアルバイト先の方々…

第四夜

今日は一ついいことに気がつけた日だった。 僕はしばしば作り話をして人を笑わせようとしてしまう。このとき僕は内心嘘をついているという自覚から罪悪感で胸が一杯になっていた。なぜなら幼い頃から嘘をつくことはしてはならないことという規律が脳内にすり…

第三夜

僕の部屋には同居人がいる。彼女はいつも部屋中をうろうろしている。僕が机に向って作業をしているときも僕の視界の隅でかまって欲しいかのようにちょこまかと動き回っている。 今日も僕が椅子に座ってくつろいでいると目の前を横切っていった。しかし、よく…

第二夜

先月買ったばかりのヘッドホンが断線した。元々は二階の住人のBobの騒音を緩和するために買ったのだがこうも早々と壊れられてしまっては壮絶な虚無感しか感じない。 こんな時に僕は今日の不幸せは明日の幸せというよくわからない標語を唱えることで自分の中…

第一夜

意気揚々と始めたはずなのに何故僕は昨日のうちに昨日の分をあげられなかったのだろうか。 じつはこれには深い訳があるのだ。 昨夜バイトを終えた僕は家に帰って温かいシャワーでも浴びようと考えていた。 しかし、仲良しのおじさんに夜釣りに誘われ、断るよ…

第零夜

なぜか自分の記録を書き残しておこうかという観念に襲われ、知らぬ間にいつもは個人の趣味で書いてるはずの駄文を世界に発信し始めてしまった。 ここでは赤裸々に僕に起きた出来事を書こうと思う。 しかし、僕は大嘘つきなので書いてあることは全部嘘かもし…