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数奇草

四畳半に魅せられた理系学生の備忘録

第三夜

 

 僕の部屋には同居人がいる。彼女はいつも部屋中をうろうろしている。僕が机に向って作業をしているときも僕の視界の隅でかまって欲しいかのようにちょこまかと動き回っている。

 今日も僕が椅子に座ってくつろいでいると目の前を横切っていった。しかし、よくよく見てみるとその横切ったものは彼女と比べるとかなり小柄であった。外見がうり二つなので妹でも連れてきたのかと思ったがあいにく彼女は僕の部屋から一歩もでておらず外部との接触もほとんどしていないであろうからその可能性は低かった。まぁ今更数が増えても別に構わないのであまり気にしないことにした。