数奇草

四畳半に魅せられた理系学生の備忘録

僕と他人

 

どうやったら人を好きになれるんだろう。

 

これは最近の僕の悩みだ。

少し前までは他人なんて大嫌いだし、それが自分の中で当たり前だと思っていた。

けれども、色々な経験を積むうちに自分の中で当たり前になっていたそれに疑問が浮かぶようになった。

 

別に全ての人を愛せる博愛主義者になりたいわけではない。そういう偽善者は今でも嫌いだ。それでも、他人を「嫌い」から始めるか「好き」から始めるかという問題を提起されたなら、やっぱり「好き」から始める方が格段にいい。

 

他人が好きな人にはその人のことが好きな人が自然と集まってくる気がするのだ。それは笑顔でいる人の周りには笑顔の人が溢れかえるように。

 

僕は少し他人というものに怯えているに違いない。誰だって分からないことは怖い。知らないものは自分の存在を揺るがせる可能性を生み出しうるからだ。だから、他人と接する、しかも見知らぬ他人と接する機会を増やせば自然と今のこの悩みも解消していくのかもしれない。

 

一朝一夕にうまくいくことではないけれども、少なくとも、僕は自分の周りにいる人はずっと笑顔でいて欲しい。だから、僕は今日から人を好きなろうと思う。