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数奇草

四畳半に魅せられた理系学生の備忘録

きみのせかい

 

 私はきみが好きだ。きみのことを見るたびにきみの見る世界がどうなっているのかと思う。

 きみの瞳はいつも綺麗だ。透き通るように黒い瞳は輝いていて、きみのせかいがどんなに眩しいものかわかる。

 きみの瞳に映る景色はすべて綺麗にみえるんだろうなあ。私がいつも通る路地裏も見上げる青い空もきみを通してみればどんなに輝くのだろう。

 私はきみの瞳に映るものを見るたびに涙が出そうになるくらい胸があつくなるんだ。

 でもね、私は知っているんだ。

 きみをよく見る私は知っているんだよ。

 きみの瞳に私は映っていないんだって。