数奇草

四畳半に魅せられた理系学生の備忘録

タイトルをつけるのが億劫

 

 高校時代の悪友のIが約1年半を同棲生活の末にゴールインした。

 これだけなら誰にでもあり得そうな平々凡々なことだ。しかし、Iはまだ僕と同じ大学生なのだ。つまるところ、彼は学生結婚をしたのである。しかもその結婚理由が出来婚なのだから少し僕は心配である。

 僕もIも普通の進学校を出たときは社会に対してそこまで耐性のできていない子どもだった。それは今でもそこまで変わっていないと思う。そんなIが社会経験豊富そうな女の子と出来婚したのだから、邪推したくなるのもしかたがないだろう。

 とはいっても会ったこともない女性のことを悪く書くようなナンセンスなことをする気は毛頭ない。とりあえず、何かあったら少しはIの助けになれるように心構え程度はしておこうと考えている。

 

 それにしてもついに同じ高校で結婚して子どもができたやつが現れてしまったのか…… 

 僕は生きてきて王道みたいな恋愛をしたこともないし、それに準ずるようなものもほとんどしたことがない。たぶんこれから先もないだろう。全く色々と悩みを抱え込んでいるのに、結婚なんていう新たな敵をこちらに放り投げてこないでもらいたいものだ。