数奇草

四畳半に魅せられた理系学生の備忘録

第二十三夜

 

 最近めっきり寒くなってきた。東北から関西にでてきた僕でもこ寒いものは寒い。確かに冬になっても全く雪が積もらないし路面が凍ることもない関西は天国のようなものだが服の隙間を通り抜ける北風は僕の身体から体温を根こそぎかっさらっていく。

 

 あまりの寒さについに毛布を引っ張り出したのだがどうやらこの一年の間にだにの巣窟になっていたようで一日くるまっただけで皮膚の薄いところというところがかゆくてたまらなくなった。そういえば去年の今頃も今ほどではないが痒さに悩まされていたがこれはダニのせいだったのだろう。早速掃除機にとりつける布団クリーナーを購入した。あとは暇な明日を布団を干すのに使ってこいつらを死滅させるだけだ。貴様らの寿命ももってあと一日と言うことだ。観念して僕の脇の下からでてきて土下座でもしたら許してやる。(脇の下が特にかゆいのである)

 

 関西に引っ越してきてから二年目の冬を迎えるわけだが、今年はGが出没しない代わりにカビとダニと対峙する羽目になってしまった。これも日頃の不摂生が原因だろう。そこそこのきれい好きを自負していた僕もどうやら一人暮らしで自分のためだけの掃除となると滅法やる気が出てこないようだ。ギブミーアガールフレンド。