数奇草

四畳半に魅せられた理系学生の備忘録

前身

2月27日

生まれてこの方初めて、休日というものを体感した気がした。 私は思えばいつも何かに気を張っている、これは一種の強迫観念かもしれない。最近とくに気にしているのは、夏に控えた大学院入試とこれからの自分の研究者としての道筋だ。あーでもないこーでもな…

ちょっとしたメモ

サイエンス社の力学演習は日本語出来ない物理学者()が書いたものだからイライラする。あと、原島の質点の力学、質点系・剛体の力学も主語がなかったり、長文がだらだらと書かれていたりして読むのに疲れる。

昨日ノ現と今日ノ夢

昨日は空腹でふらつきながらなんとか死力を振り絞って買い物に行く途中で少し不思議なことがあった。 小雨がぽつぽつと降り始めた空の下、傘もささずに道路脇で一人佇む老婆。僕は一体何をしているのかと訝しげに通り過ぎようとしたが、老婆はなにやら僕に言…

深層心理?

適当な題材を選んで日記をつけようとすると、僕は必ず最初に「自分の文章力」について書こうとしてしまう。 そもそもこの日記を思い出したかのようにつけるのにはどれほど自分の文が上達したかを確かめるという理由がある。 しかし、それにしたって似たよう…

やつは変わったんだ……!!

スポ根のよくあるネタとして、孤高のエースがチームメイトを頼るということを憶えたときに監督とかガヤとかが「やつは変わったんだ……! 人を信頼するということを学んだんだ!」みたいなのがありますよね。 実を言うと、僕もつい最近まで孤高のエースを気取…

僕が(勝手に)仲の良いと思う人には共通点がある。 それは少なくともあるところで僕がその人を尊敬しているという点だ。 安定感があったり、目上の人との距離感が上手だったり、ぶれない心があったり、教養があったり、僕はその人を追いかけたいという憧れ…

久々の長期帰省

僕が実家に帰省してから半月が経過した。 関西のうだるような暑さから逃れるために東北に引っ込んでいるわけなのだが、一向に関西は涼しくなる気配が見られない。どうやら今年は残暑が厳しいらしい。そろそろ帰りたくなってきた頃合いなので僕が関西に戻るの…

僕を綴る

文字を書くという行為はほとんどの人が経験したことがあるだろう。 親しい人に手紙をしたためるとき、講義の板書を写すとき、ちょっとしたことを紙に書き留めるときなど文字は様々なところで活躍する。 僕は文字を見たり書いたりするのが好きだ。綺麗に字が…

きみのせかい

私はきみが好きだ。きみのことを見るたびにきみの見る世界がどうなっているのかと思う。 きみの瞳はいつも綺麗だ。透き通るように黒い瞳は輝いていて、きみのせかいがどんなに眩しいものかわかる。 きみの瞳に映る景色はすべて綺麗にみえるんだろうなあ。私…

したい、なりたい、しりたい

音楽を題材にした作品で「音」に触れるたびに僕は必ず後悔することがある。それはピアノを習っておけばよかったというものである。 両親は決して僕にピアノを習う機会を与えなかったわけではない。というかむしろ、ピアノを習いたいか幼いころの僕に尋ねたこ…

タイトルをつけるのが億劫

高校時代の悪友のIが約1年半を同棲生活の末にゴールインした。 これだけなら誰にでもあり得そうな平々凡々なことだ。しかし、Iはまだ僕と同じ大学生なのだ。つまるところ、彼は学生結婚をしたのである。しかもその結婚理由が出来婚なのだから少し僕は心配で…

目まぐるしく過ぎゆく年月

先々週は僕の変化のない大学生活にしてはちょっと刺激的なことがあったのでそれを今日からだらだらと書き連ねたいと思う。 まず、祖父が亡くなって生まれて初めて葬式に参列した。住職が念仏を唱えている中で参列した人たちがお香を供えて手を合わせる様をぼ…

早いもので5月も残すところ今日を含めて3日になっていた。(と思っていたらすでに日付は30日だったようで一日損をしてしまった。) 今年は五月病にかからないぞと意気込んだ僕は精力的に上旬は過ごしていた。しかし、今になってそのしわ寄せが来たらしくや…

レールに沿って生きる

小学校からの友人に久々に誕生日を祝うメールを送った。彼は今年から新社会人になり、僕みたいな学生からしてみたら未知の世界に足を踏み込んだように思える。 それでも彼はあまり変わっている様子もなく、毎日を過ごしているそうだ。 社会に出るとはどうい…

まだまだ考え中のこと

僕は実は考えているようで考えていないのではないだろうか。 このことを考え始めたのはここ最近(というか大学に入って)からだ。学問をするうちに自分の思考が脳の表層だけでうろうろしているような気がしたのだ。 もちろん考えるというのには所謂「武器」…

今日の成果(復習)

・今まで当たり前だと思っていたことに名前がつけられていた。 a:b=c:d⇒a+c:b+d (加比の定理) 盲目的に使ってきたから改めて定理として眺めてみるともしかしたら私はこれを使いこなしていないのではないかという不安が脳裏をよぎった。 算数といえど…

嬉しい発見

高校からの友人とアパートの近くの定食屋に赴いた。 その定食屋に関する情報はあまり持っておらず、半分博打気分で生姜焼き定食を頼んだところ案外美味しかった。 元々僕は自炊派なので友人とでしか外食はしないのだが、その数少ない機会で近所のあたりの店…

今期の目標

今日から大学の講義が始まることだし、思い出したかのようにここに今期の目標を綴ろうと思う。 まずは勉強面から今期中に読破したい学術書のリストアップ(2016/4/8現在) ・熱力学-現代的な視点から- 田崎晴明 ・熱力学の基礎 清水明 ・理論電磁気学 砂川重…

第三十夜

天気が優れない日が続いている。雨の日は人が外にあまりいないので僕は好きだ。人のたてる音が雨音で相殺されるし、視界も灰色がかる。つまり、他人の存在が希薄になるのだ。 そして、曖昧でぼやけた世界で独りぼっちの僕は淀んだ空を見上げている。その顎先…

第二十九夜

若者よ悩め。 僕には一つ年上のとても優秀な兄がいる。昔から僕は兄の影に隠れてその足跡の上をこっそりついてきただけにすぎない。 思えば人生の分かれ道ではいつもその後ろ姿ばかりを追っていた。 十代のころに誰もが遭遇する人生の岐路は「進路」である。…

第二十八夜

一人暮らしというのはとても辛いものだ。それは自分を見つめる時間が多くなるからである。そしてそれをしたくがないために、遊びや趣味に逃げる人が多いのが事実だ。 自分を見つめるのはとても辛い。僕は何度も鬱になりかけたし、ずっとイライラしてしまう日…

第二十七夜

僕は明日の代数学の中間試験を受けないことを決意した。 僕は数学専攻をしようと考えている人間ではない。それなのになぜ代数学の講義を受けているのかというと、単なる「興味」である。面白そうと思ったから受けてみただけの話なのである。 それじゃあ単位…

第二十六夜

僕は文字を書くのが好きだ。大学の講義でのノートもいかに美しく仕上げられるかという縛りを自分に課しているくらいだ。 文字を見るだけでその日の気分がよくわかる。頭が回らなくてむしゃくしゃしてる日は止めや跳ねが乱雑になっているし、やる気に満ちてい…

第二十五夜

簡単に要約できるような日々はとても不毛だ。大学に通うか家にいるかバイトをしているほぼ僕の日々はこの三要素で構築されている。幼少の頃から家の近くには年の近い子供がおらず、高校の頃も学校のある市内まで直線距離で30kmほど離れたところに住んでいた…

第二十四夜

目がチカチカして画面を見るのが辛いです。

第二十三夜

最近めっきり寒くなってきた。東北から関西にでてきた僕でもこ寒いものは寒い。確かに冬になっても全く雪が積もらないし路面が凍ることもない関西は天国のようなものだが服の隙間を通り抜ける北風は僕の身体から体温を根こそぎかっさらっていく。 あまりの寒…

第二十二夜

とある哲学の本に書いてあった。この世は我々の脳が我々に見せる幻覚に過ぎないのではないかと。 暖かいという感覚がしたから脳はそのイメージを作り出し我々に認識させる。ふわふわの綿菓子を見たらそのイメージを我々に認識させる。この世は夢と同じだ。…

第二十一夜

今日は自分の勉強不足を痛感した日だった。 自分の学問を追究すれば、政治などの世間への関心が薄れる。学問の追究ばかりでは疲れるので、外にでてぶらぶらしたくなる。要するに時間が足りない。 さらに言えば僕のやる気にもムラがある。今日みたいになんと…

第二十夜

すぐ怒ったりする人は心に余裕がない人らしい。実際僕も一人暮らしを始めてからイライラしやすくなったと思うところがある。知らず識らずのうちに家族に囲まれていることは僕のことを癒してくれていたのかもしれない。 かなり前なのだが新聞の社説のページ…

第十九夜

ものすごい寝坊をした。おかげさまでアニメでよくある「いけない!遅刻、遅刻〜!」と言いながら道を爆走する女子高生の仮装をしてバイトに向かう羽目になった。(ハロウィンということもありこの程度の仮装なら誰も気にも留めなかったが) 1日の始まりが慌た…