数奇草

四畳半に魅せられた理系学生の備忘録

2015-10-18から1日間の記事一覧

第六夜

赤い水滴が果物ナイフからしたたり落ちている。目の前には首筋から大量の赤い液体をまき散らして倒れている人がいた。その顔は苦悶で醜くゆがんでおり彼の最期の憎しみや悲しみを表しているように感じた。 ここまでは計画通りだった。ここにくるまでありとあ…